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今朝も澄んだ青空がひろがっているが午後から薄雲に覆われると天気予報では言っている。
寒気が入り込んできているらしく、うそ寒い。 寝不足がこたえ、頭の芯がゆらゆら揺れているようだ。 昨夜は仕事が伸び、神経が疲れていた。 遅い夕飯と晩酌をとりつつ何気なく深夜のテレビを見ていたら(もう1時半になっていた!) BSでチャップリンの「街の灯」をやっていた。 もう、半分くらいを過ぎていたが観た。 映画館で、ビデオで、何度も何度も観たこの名作に思いがけず出会い、またも心を奪われながら見入っていた。 そして様々なことを思い起こしているうちに、ますます目が冴えてきてしまった。 そこで今度は、古い文庫本を本箱から探し出し読み出した。 それは、ルナールの「博物誌」である。 何故その本を引っ張り出したかというと…… 昨日はぽかぽかと暖かく、まさに小春日和といいたい穏やかな日中であった。 そのせいか、我が家の情けないほど小さな庭に、どこからかひらひらと蝶が舞い込んできたのだ。 キチョウである。春や夏に比べて少し小さい感じだが、秋のほのくろい青空に揺れ動く黄の色は目を惹く美しさだ。 やや弱弱しくゆるやかに鉢植えの花々を訪ねまわる蝶を見ているうちに ふと、そういえばと、ルナールの博物誌の一節「蝶」が思い起こされた。 二つ折りの恋文が、花の番地を捜している。 これは、秋の蝶というより春の野原にこそふさわしい光景で、秋ならば 秋の蝶吹かれながらもゆくへあり (荒川暁浪) という句のほうがふさわしい。 けれども、このルナールの一節を思い出したことで、私は非常な懐かしさがこみ上げてきたのだ。 「博物誌」を読んだのはもう40年近くも前になる。青春の真っ只中のときだった。 さっそくしまいこんでしまっている古い文庫本を取り出して読みたかったのだが、仕事に行かねばならず、帰宅したら読もうと思っていたのだ。 というわけで、読んで考え込んだりしているうちにすっかり夜は明け、ちょっぴり仮眠して今起きたばかりなのだ。 今日のことは……そう、明日か、あるいは10日後にでも記すことになるだろうかーーー < 前のページ次のページ >
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